機械翻訳+ポストエディットの生産性を高める6つのヒント
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機械翻訳+ポストエディットの生産性を高める6つのヒント

機械翻訳+ポストエディットの生産性を高める6つのヒント

Six Tactics to Reduce Machine Translation Post-Editing

ローカリゼーションの1つの手法として、機械翻訳(MT)を取り入れる企業は珍しくなくなってきました。実際、グローバリゼーションプログラムの規模が大きいか、今後の拡大が見込まれる場合などは、MTの導入を検討する価値は大いにあるでしょう。

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MTの工程には、多くの場合ポストエディットが組み込まれます。ポストエディターがMTの出力を編集し、顧客と言語サービスプロバイダーとの間であらかじめ合意した品質レベルに仕上げていきます。この作業は「品質」の要件を満たすためのものですが、当然、「納期」と「コスト」の要件も無視するわけにはいきません。ポストエディットを行いながら、期待される投資対効果を達成することが求められるのです。

そこで、ポストエディットを効率よく効果的に行うにはどうすればよいのかを、Moravia社内のエキスパートに質問してみました。ポストエディットの作業時間をスケジュール内に収めつつ、最大限の成果を上げるための6つのヒントをご紹介します。

  1. 目指すべき品質を定義する「品質」の基準は人によってさまざまです。翻訳品質の評価を5人に依頼すれば、おそらく5通りの結果が返ってくるでしょう。そこで、コンテンツ(ウェブ、オンラインヘルプ、ユーザー生成コンテンツなど)ごとの品質基準と求められるポストエディットのレベルについて、関係者全員の認識を合わせておくことが重要です。全員の合意を得られたら、明文化しておきます(所定のワード数ごとに許容されるエラータイプや件数を定めた品質評価フレームワークを作成するのが一般的です)。
  2. ローカライズされることを前提にソースコンテンツを作成する。意味が明確で、ムダのない文章を作成するようにしましょう。それには用語や文構造の一貫性を保つこと、シンプルな言葉で簡潔に書くことが大切です。頭字語は必要最低限に留め、略語や慣用句、ひねりの効いた表現は使用しないようにします。
  3. 必要に応じてプレエディットする。ローカライズされることを前提に書かれていない、あるいはネイティブスピーカーやプロの手で書かれたのではない原文は、MTにかける前にリライトするとよいでしょう。エディターは、ソースコンテンツの書き手と同じチェックリストを見ながら文章を修正するようにします。
  4. 品質管理(QA)ツールを使用する。ポストエディットには、自動的にエラーを検出するQAツールの使用が効果的です。納品前にツールを走らせれば、ソースやターゲットに潜んでいるエラーを洗い出せます。QAツールでは、スペリング、用語、句読点、一貫性、スタイルに関するエラーをチェックできます。
  5. 適切なポストエディターを選ぶ。ポストエディットの生産性は、エディターの適性と経験に大きく左右されます。エディターにポストエディットの経験がどれくらいあるかを、よく確認しましょう。ポストエディットに必要なスキルは、翻訳やレビューに求められるものとは大きく異なります。ソースを正しくターゲットに変換することよりも、MTエンジンの仕組みや典型的なエラーを理解したうえで、決められた品質レベルを満たすようMTの出力を修正することが求められます。次はいよいよ最後のステップです。
  6. 翻訳メモリーを活用し、既存訳をできるだけ再利用する。MTにかける前に、過去のコンテンツから既存の翻訳を吸い上げれば、機械で翻訳する量そのものを減らすことができます。

豊富なコンテンツをできるだけ早く、より多くの市場にリリースしたいと考えるのはどの企業も同じです。今回ご紹介したヒントをうまく採り入れれば、ポストエディターの生産性を上げ、時間を効率的に使い、MT導入の投資対効果を高めることができるでしょう。

 ポストエディットに関する情報は、以下のページでもご覧いただけます。

  • ポストエディットのレベルは、通常「ライトエディット」と「フルエディット」に大別されます。詳しくは、こちらのブログ記事をご覧ください。
  • ポストエディットのエキスパートへのインタビューは、こちらでお読みください。意外な事実がわかります。
  • ポストエディットに関するTAUSのガイドラインもぜひご確認ください。

[編集メモ:この記事は、2017年10月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。リー・デンズマー による元の記事はこちらからご覧いただけます。]  [編集: MLS] [o/i]

 

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