大きく成長するインドのスマホゲーム市場
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大きく成長するインドのスマホゲーム市場

大きく成長するインドのスマホゲーム市場

Games Market in India

2014年から2016年の間に、世界で最もゲームアプリをダウンロードする国トップ5にインドがランクインしました。アプリ市場のデータ分析をするApp Annie社が出した数字です。同国のスマートフォン利用者数の増加を見るに、ゲームアプリの関係者にとってインドは魅力的な成長市場に映るのでは?

では、インドのゲーマーにはどのような特徴があり、 そこにはどのようなビジネスチャンスが見出せるのでしょうか? 今回の投稿では、App Annie社の最新レポートより、インドのゲームアプリ市場で注目すべきポイントをいくつかピックアップしてご紹介します。

ダウンロード数は急増、収益化はこれから

このレポートによると、2014年第2四半期から2016年第2四半期にかけて、インドでのゲームアプリのダウンロード数は2倍以上の伸びを見せました。なかでも、Google Playでのダウンロード数がApp Storeの13倍と、大きな差をつけています。収益化としてはまだこの数字に遠く及ばないものの、App Storeでのゲームアプリからの売上は同期間で80%の伸びを示しています。また、iOSゲームアプリのダウンロード数はAndroidの10分の1に満たないながらも、2014年第2四半期のiOSゲームアプリの売上は、App StoreとGoogle Playを合わせた総売上の約70%を占めています。

Top Countries by Game Downloads

ゲームダウンロード数の上位5か国  出典: App Annie

WiFi環境の拡充、手頃な料金の通信サービス、そして利便性の高いキャリア課金の導入拡大。これらの要素が相まって、インドではゲームアプリ購入が今後も伸びていくと考えられます。

プリペイドカードが追い風に

2015年にはGoogle Playでプリペイドカードが導入され、アプリ本体とアプリ内課金の最低価格が50ルピーから10ルピー(およそ17円)へと引き下げられました。こうした動きも、アプリからの収益増加に一役買っていたと見られます。インドでは通信業界全体が前払い制で成り立っており、多くの人がプリペイドカードを利用します。前払いの範囲で利用すれば出費を抑えることができるので、お小遣いをやりくりしてゲームを楽しむ10代の若いユーザーには特に支持されています。

国内勢にも海外勢にもチャンスあり

Top Games by Downloads.png

インドでのゲームダウンロード数、プレイ時間、収益のトップ5 出典: App Annie

インドでは、「キャンディークラッシュ」などの世界展開しているゲームが人気を集めていますが、国内で開発されたゲームにも十分な商機があります。成功例として挙げられるのが、2016年3月にTimuzがリリースした「Train Simulator 2016」です。このゲームは、世界屈指の鉄道網を誇るインドで電車を運転するというもので、おなじみの景色を楽しめると多くの人に親しまれています。

Octroがリリースした「Teen Patti」というソーシャルカードゲームも成功例と言えるでしょう。ダウンロード数ではランキングに入っていませんが、プレイ時間と収益ではランキング上位に食い込んでいます。「Teen Patti」は、インドで昔から親しまれてきた3枚のカードを使ったゲームで、ヒンディー語、マラーティー語、グジャラート語にローカライズされています。

今後の展望と注意点

App Annie社のレポートは、インドのゲーム市場の開発余地は非常に大きいと指摘しています。たとえば、有名人やセレブを取り上げたゲームはまだ本数が少なく、今後の発展が期待できます。この分野では、99Gamesが「Dhoom:3 The Game」、「Fan: The Game」、「Sultan: The Game」といった大ヒット映画を題材にしたゲームをリリースして成功を収めています。このうち「Fan」はダウンロード数でゲームランキングのトップ10に入り、「Sultan」は大ヒットしたヒンディー語の映画を題材にしているため、大きな人気を集めました。

インドで熱狂的な人気を誇るクリケットにも、多くのビジネスチャンスがありそうです。「World Cricket Championship 2」というクリケットゲームは、実際のチームや選手とのライセンス契約を交わしていないにもかかわらず、大成功を収めました。スポーツゲームの分野には、今後に向けて大きな期待が寄せられています。

最後に、ローカリゼーションの話を少し。どの言語にローカライズするのかはもちろん重要ですが、テーマの選択、シナリオの良し悪しなど、検討すべきことは数多くあります。価格設定、支払オプション、アプリのサイズといった要素も成功を大きく左右します。インド向けのゲームローカリゼーションでは、「これさえ押さえておけば」も「これさえしなければ」もなく、すべてを慎重に考慮するようにしましょう。

 

[編集メモ:この記事は、2017年1月に投稿した内容に加筆・訂正したものです。ヴィジャヤラクシュミ・へグデよる元の記事はこちらからご覧いただけます。] [編集: MLS] [o/o-i]

 

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