トレーニングコンテンツのローカライズ品質を向上する3つのベストプラクティス
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トレーニングコンテンツのローカライズ品質を向上する3つのベストプラクティス

トレーニングコンテンツのローカライズ品質を向上する3つのベストプラクティス

Three Ways to Improve Training Content Localization

人は、常に何かを学習しています。たとえば消費者は、新しい製品やサービスの機能を知りたがります。営業チームは、新たにリリースする製品のどこがどのように画期的なのか、最新情報をつかもうとします。サポートチームは、優れたカスタマーサポートを提供するために製品知識を徹底的に身につけようとします。そして社員は、社内に導入された新しいシステムに一刻も早く慣れたいと考えます。

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いつ、どんな場面でも何かを学びたがるのが「人」であるからこそ、新製品の発売やプロセス導入の成功のカギを優れたトレーニング教材の有無に求めることもあながち誤りではないでしょう。どんなに使いやすい製品やソフトウェアにも新しく覚えなければならないことがあり、その学習がスムーズに進むかどうかはトレーニング教材の有無とその質にかかっているからです。

グローバル企業にとって、これは必然的にトレーニングコンテンツのローカライズが必須であることを意味します。では、教材のローカライズにはどのような利点があるのでしょうか。

  • 一貫したブランドイメージを維持できる: 製品パンフレットがどれほど見栄えよくできていても、説明が現地の言語に訳されていなかったり訳が間違いだらけでは意味がありません。
  • 使い方を短時間で習得してもらえる: 製品をすぐ使えるようになればユーザーの満足度が向上し、場合によっては口コミで顧客を獲得できます。
  • コールセンターなどのサポート部門の負担が軽減する: トレーニング教材によって製品の使い方を正しく理解してもらえれば、カスタマーサポートへの問い合わせが減少します。

こうした利点にもかかわらず、ローカライズしたトレーニングコンテンツに品質を期待するのは難しいと考える企業が少なくありません。たいていの場合それは、次のベストプラクティスを考慮/導入していないことが原因です。

1. eラーニングのローカリゼーションには初期段階から着手

グローバル企業の場合、製品・サービスの開発や新しいソフトウェアのリリースといった大がかりなプロジェクトの一部としてトレーニング教材が作成されることがほとんど。トレーニング教材のローカライズは製品ローカライズ担当者が兼任することが多くあります。

多忙をきわめるプロジェクトで、緊急性が低いとみなされがちなトレーニング関連業務はどうしても後回しになり、品質のハードルもなおざりになることがしばしば。結果としてできあがった教材はローカライズを意識した作りにはなっておらず、「とにかく訳しました」的な仕上がりになってしまいます。

2. 伝わりやすさを第一に

原文が不明瞭なところから明確な訳文を引き出すのは無理な話です。ドキュメントのソースがくどくどした分かりにくい文であれば、訳文も同じ道を辿って当然でしょう。本来は明瞭至極であるはずの図や画像とその説明文の関係も、ともすると失われてしまいます。慣用句やスラングなど、他言語に翻訳しにくい要素の使用も避けてください。どうしても使わざるをえない場合は、翻訳者に向けた注釈を用意しておきましょう。

トレーニングビデオにせりふ付きのアニメーションを使用する場合は、アニメーションとせりふが一致するようにせりふのタイミングを記したスクリプトを準備するのがベストです。アニメと声がずれているコンテンツほど興ざめなものはありません。

ビデオ、外部ウェブサイトなどへのリンク、アニメーションなど、埋め込み素材がある場合は、教材の内容を伝えるうえで、こうしたコンテンツのローカライズが本当に必要かどうかを検討しましょう。

3. 背景情報を提供

トレーニング教材の制作自体が外注される場合もあります。しかし、制作は外注、ローカライズは何の製品情報も持たない翻訳会社に駆け込みで依頼となればローカライズ業務の進行も暗中模索の状況が必須。製品やサービスの詳しい背景など、重要な情報が提供されないまま始まったローカライズは、悲惨な結果に終わる可能性が高くなります。

翻訳者や翻訳会社が製品やサービスの文脈や背景を理解することで、ローカライズの品質は飛躍的に向上します。次の3つの情報を提供することを要件と考えましょう。

  • 対象ユーザー: 翻訳する際の文体や用語を決定するうえで重要な情報です。典型的なエンドユーザーは顧客と社内ユーザー(営業、製品サポート、ソフトウェアの利用者)で、フォーマルな文体かカジュアルな文体か、技術用語を多用するのかしないのかなどをターゲットユーザーに応じて決めることができます。
  • 製品知識: ローカライズする側に製品やサービスについての基本的な知識がないと、正しい文脈で翻訳することができません。ソフトウェア製品の教材がその好例で、翻訳者がそのソフトの使用目的や操作方法を分かっていないと、つじつまの合わない支離滅裂な翻訳になってしまいます。
  • 教材の全体像: トレーニング教材は通常、様々なファイル形式で構成され、それぞれのファイルが連係して一つのトレーニングコンテンツになっています。そのため一部の教材だけを翻訳者に渡したりすると、コンテンツの全体像が把握しにくく、翻訳にも一貫性がなくなります。最終的にできあがる教材の全体像が分かれば、翻訳するファイルがどう使われるのかを把握し、原文の不明点を解決したり、用語や表現、言い回しに統一感を持たせることができます。

弊社のこれまでの経験から、グローバリゼーションの課題のほとんどは、製品のローカライズと同様にトレーニング教材のローカライズにも注力することで解決できます。国内外に顧客と社員を多く持つ企業の皆さまはこの点をよくご存じなのではないでしょうか。成功するマーケティングの陰には、言語や地域にかかわりなく顧客を満足させる優れた解説ビデオやチュートリアルが必ず存在するものです。

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[フランク・ヴァン・ボメル による原文へ] [編集: MLS] [o/o-i]

 

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