アジア言語に翻訳したい!日本語からと英語から、どっちがオススメ?
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アジア言語に翻訳したい!日本語からと英語から、どっちがオススメ?

アジア言語に翻訳したい!日本語からと英語から、どっちがオススメ?

アジア言語に翻訳したい!日本語からと英語から、どっちがオススメ?

日本語のコンテンツを元に多言語、特にアジア言語に展開したい、という場合はどのような流れで翻訳を進めるのが有効なのでしょうか?

日本語から直接翻訳?

それとも一度英語に翻訳してから多言語展開?

どのアプローチが良いのでしょうか?

この悩みはオリジナルを英語で制作することが多い欧米の企業ではあまりないかもしれませんが、日本企業、特にアジア市場をターゲットにされている場合は比較的よく耳にします。

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その答えは「ケースバイケース」ですが(やっぱりね、という声が聞こえてきそうです)対象コンテンツ、費用、スケジュールなどの観点からもう少し掘り下げてみましょう。
皆さまのご判断の参考になれば幸いです。

そもそも英語版は必要か

仮にコンテンツを日本語でしか作っていない場合、英語版は必要なのでしょうか?

もちろん英語版コンテンツがあればより広いオーディエンスに訴求できます。戦略的に英語版コンテンツが必要!ということであれば疑問の余地はありません。しかしターゲットがアジアの特定の地域であり、翻訳のため “だけ” の英語コンテンツであれば、その位置付けを考え直した方が良いかもしれません。

とりあえず英語、まずは英語、ではなく英語版コンテンツをどう活用していくのかを改めて検討しましょう。

内容

元のコンテンツに日本語固有のジョーク、パロディ、文化的な背景に関連するものが多く含まれているかどうかも重要な要素です。そういった「ネタ」が多く含まれるものを英語を介して更に別の言語に翻訳すると魅力が損なわれてしまう恐れがあります。また「ネタ」的要素を含む翻訳は難易度も高くなります(と、同時に熟練翻訳者の腕の見せ所でもあるわけですが)。

取説のようなコンテンツであれば気にしないでも良いかもしれませんが、マーケティング向けの資料であればであればこういった点も考慮すべきでしょう。

費用

もちろん翻訳する言語セットによる費用の違いはありますが、翻訳者やライターなど作業に携わる人が日本国内にいるのか海外にいるのかによっても大きな違いが出ます。

日本語 => 英語の翻訳者と日本語 => 中国語の翻訳者、もし両者とも日本在住なら費用にそこまで大きな差はないでしょう。

これが米国在住翻訳者と中国在住翻訳者、となるとその費用に差が出るのは想像がつくと思います。

参考までに1: 世界の主要都市でのコスト比較 https://www.jetro.go.jp/world/search/cost.html

参考までに2: 一般的に翻訳の費用は原文の文字数またはワード数で決まります。英語2,000ワードのコンテンツは日本語では4,000文字前後に相当すると言われています。この数字だけ見ると英語の方がお得なようですが(原文のボリュームが半分ですからね)、ワードや文字当たりの単価は翻訳の生産性に応じて設定されるので、日本語1文字の価格は英語1ワードの価格よりも低くなるのが通常です。そのため原文が英語か日本語かだけでは単純に費用の比較はできず、むしろその原文にどうアプローチするかの方が費用への影響は大きくなります。

スケジュール: 同時リリースを目指しているのか

同時リリース又はそれに近いタイミングを目指しているなら日本語から全言語並行して翻訳する方がタイムラグを最小化できます。当然ですが一度英語に翻訳してから別の言語に翻訳した場合、単純計算で倍の時間がかかることになりますのでスピードを重視するのであれば日本語から直接翻訳するアプローチをオススメします。

分量: ピーク時のボリュームはどれくらい?

英語から翻訳する方が翻訳者は確保しやすいため、チームの拡大も比較的容易です。もし翻訳する分量にばらつきがあり、ピーク時に大きく分量が増えるような傾向があるのであれば英語コンテンツを軸にした方が柔軟に対応できます。

特に対象となる言語がマイナーな場合、日本語から直接翻訳できる人はかなり稀であることを覚悟しなければなりません。

言語的な親和性

言語間の親和性は翻訳作業の難易度や生産性に影響します。例えば日本語と韓国語の親和性は高く、仮に機械翻訳を利用した場合でも比較的質の高いアウトプットが期待できます。

もし翻訳元の言語が選べるのであれば、翻訳先の言語と親和性の高い言語を選ぶことで納期の短縮やコストの削減、または機械翻訳の活用などが期待できます。

 

各項目ごとに簡単にまとめてみましたがいかがでしょうか?

コンテンツごとにその目的や用途は異なるため、日本語から直接翻訳するものと英語を介して展開するものの両方があって良いわけですが、資料の準備や翻訳メモリの管理、作業者に蓄積されるノウハウを考えると「前回は日本語から翻訳したけど、今回は英語から、次回は日本語に戻してみよう」といったように同じコンテンツに対するアプローチを頻繁に変えることはおすすめできません。

日本語から翻訳するか、一度英語にするか、これは日本(アジア)企業の独特の悩みかもしれませんが、コンテンツの性質を見極めて持続性の高いアプローチを選ぶための参考になれば嬉しく思います。


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