今、なぜ、日本語ブログなのか
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今、なぜ、日本語ブログなのか

今、なぜ、日本語ブログなのか

Moravia Japan BlogMoraviaブログは現在、英語と日本語のみご提供しています。なぜ日本?と思われましたか?世界の視線が中国やベトナムへと注がれるなか、それでもなお日本が世界第三位の経済大国の位置をキープし続けているというのがひとつの理由です。円の強さはマイナス面ばかりが強調されがちですが、見方を変えれば世界屈指の購買力を誇るということでもあります。グローバル企業にとって、日本という市場を見過ごすことは目の前を泳ぐ大きな魚を逃すようなものです。

反対に、日本企業には、技術力、商品力、独自の文化など、世界に向けて発信できるモノが数多くあります。W2J(世界から日本へ)でもJ2W(日本から世界へ)でも、大事なのは相手を知り、そして己を知ること。このブログでは、日本市場にコミットするMoraviaの視点から「今、日本語でブログを発信する本当の理由」とその背景についてお話します。

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インバウンドはインバウンドでも…

「インバウンド」と聞いて、最初に思い浮かべるのは何ですか?大半の方は、旅行業界における「インバウンド」(海外からの観光客の誘致、または外国人旅行者のこと)をイメージするのではないでしょうか。Google検索でも、トップ10のうち8件がこちらの「インバウンド」でした。

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しかし、マーケティング業界で「インバウンド」と言えば、インバウンドマーケティングです。これは、ブログやソーシャルメディアで価値のあるコンテンツを発信し、見つけてもらい(get found)、リードを育て、顧客化してロイヤリティを高めるための仕組みです。今、世界のトレンドはアウトバウンドからインバウンドへと移行しており、日本でもHubSpotやSalesforce、Marketo、Oracle Eloquaなどのマーケティングオートメーションが注目され始めています。ただ、残念ながら、「インバウンドマーケティング」(スペースなし)と入力しないと検索上位に出てこないというのが一般の認知度なのです。

この現状に、インバウンドマーケティングの生みの親であるHubSpotのCEO、ブライアン・ハリガン氏は納得いかないことでしょう。ZDNet Japanの取材に対し、「1998年から1年半ほど日本に住んでいたが、現在の日本は当時とほとんど変わっていないことに気付いた」と語っています。米国ではFortune 500の採用銘柄がこの10年で41%入れ替わっているのに対し、日経225の銘柄入れ替え率は12.4%でしかありません。「大きな企業は大きいまま、小さな企業は小さいまま」という日本の市場を変革するのがHubSpotの狙いですが、良く言えば「安定期にある」、悪く言えば「破壊的イノベーションの段階に至っていない」日本だからこそ、そこにはチャンスが眠っているとも言えるのです。

eMarketerの調査によると、米国ではデジタルメディアの利用時間がTVを追い抜いたのが3年前の2013年、日本では2年後の2018年になると予測されています。インバウンドマーケティングはこれからという日本が、狙い目の市場であるのはこのためです。

コンテンツから得られるインサイトを有効活用

CMなどのマスメディア広告を使う従来型マーケティングとは異なり、インバウンドマーケティングでは、ブログ、eBook、ウェビナーなどさまざまなかたちで継続的に価値あるコンテンツを提供します。ある程度の量のコンテンツをコンスタントに、となると、最も効果が高く手軽に始められるのはブログかもしれません。

すでにブログを発信していて、ある程度コンテンツのストックがあるということであれば、ターゲット市場向けにローカライズ(W2Jなら日本語に、J2Wなら多言語に)するのも手です。もちろん、新たに書き起こすことも、すでにあるコンテンツをネタに「翻案」することもできます。

いずれの手法にも、メリットとデメリットがあります。たとえば、作業にかかる時間、SEO要件、読みものとしての完成度などは、それぞれの手法で異なります。「有効性」と「コスト」の理論上の関係は以下の図のようになりますが、どのようにバランスをとるか、何が最大の価値をもたらすかは、企業ごとの目標や目的によりさまざまでしょう。

 What is your best value?

TOFU(ファネルの入り口)で人の目にとまり、興味をもってもらうという大切な役割を果たすブログに関しては、品質重視でいきたいと思うのは当然のことです。とはいえ、コンテンツ作成の費用対効果はビジネスの重要な指標となります。社内レビューアを増やすことがコンバージョン率の向上につながるのか?既存コンテンツの翻訳に比べてコストが3倍かかる新規書き起こし記事は、それに見合う成果(より多くの「いいね!」)を生み出すのか?それぞれの手法を試し、パフォーマンスを分析しなければ、本当の意味でのビジネスの成果を適切に把握、評価することはできません。

「今、日本語でブログを発信する本当の理由」に立ち戻ります。もちろん、日本のお客様に価値あるコンテンツをお届けするというのがひとつ。そしてもうひとつ、コンテンツ作成やローカリゼーションのさまざまなワークフローを試し、品質と効率のバランスがとれた効果的なローカリゼーション戦略を特定するためのデータ集めという目的もあります。実はこの記事も、英語の記事をベースとして日本のオーディエンス向けに翻案したものです(英語の内容と比べてみていただくとおもしろいかもしれません)。集めたデータからインサイトを得て、日本語ローカリゼーションの品質向上と、お客様へのソリューション提案に役立てていきたいと考えています。

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世界の広告費シェアTop 10
出典:Strategy Analyticsによる2015年の広告費予測データ

 日本は世界第三の経済大国であり、広告支出も393億ドルで世界三位。従来の不特定多数に向けた費用対効果の低いマーケティング手法を選ぶか、デジタルでソーシャルな時代に合ったインバウンドマーケティングを選ぶか、また、伝えたいメッセージをどのような手法で用意するのか。このブログ記事が、何かしらのヒントになれば幸いです。

 

[ダグラス・マクゴワン による原文へ] [編集: MLS] [i/i]

 

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