SDL(LSE:SDL)は本日、Alibaba Groupのクラウドコンピューティング部門であるAlibaba Cloudと戦略的提携関係を結び、ソリューションの共同開発を開始すると発表しました。このソリューションは、中国市場やアジア市場に参入し、デジタルビジネスの成長を目指すグローバルブランドのサポートを目的としています。
世界最大規模の小売経済圏である中国は、グローバルブランドにとって非常に大きな可能性を秘めています。しかし、中国やアジアの顧客への対応には言語などの複雑な問題が伴ってきます。グローバル企業は、Alibaba CloudがホストするSDLのウェブコンテンツ管理ソリューション(SDL Tridion DX)と機械翻訳ソリューションを使用することで、次世代のデジタルエクスペリエンスをあらゆる言語でアジアの顧客向けに提供できるようになりました。
SDLのChief Revenue OfficerであるThomas Labartheは次のように語ります。「アジアや中国の経済は急成長しています。そのため、多くの企業がこれらの市場に進出し、ビジネスを成長させようと考えています。刺激的で変化の激しい市場ですが、独自の言語を持ち、コンプライアンス面の課題もあります。このような問題を解決するのが、今回のパートナーシップです。企業は、各地域でほとんど苦労することなく存在感を示し、異なる言語やデバイスを使用する顧客に対応できるようになります」
コンテンツ管理と翻訳に取り組むSDLと、国際取引の活性化に取り組むAlibaba Cloudのパートナーシップは、国境を越えたビジネスの促進という両社の戦略がベースになっています。SDL Tridion Sitesのウェブコンテンツ管理とSDL Tridion Docsの構造化コンテンツ管理を組み合わせたSDL Tridion DXは、SDL Enterprise Translation Server(ETS)の機械翻訳でサポートされます。このアプローチにより、1つのつながったデジタルエクスペリエンスでコンテンツの作成、管理、翻訳、顧客への配信を行えるようになります。
Alibaba CloudのEMEA General ManagerであるYeming Wang氏は次のように語ります。「デジタル変革の時代において、信頼性、安全性、スピードを兼ね備えたウェブプレゼンスは、あらゆる規模の企業や組織にとって最も重要な要素です。SDLとのパートナーシップにより、企業は管理されたクラウドベースソリューションを通じ、効果的で魅力的なコミュニケーションを中国やその他の国の顧客に提供できるようになります」
Alibaba Cloudは、包括的なクラウドコンピューティングサービスを提供し、Alibaba Groupの市場でビジネスを展開している小売業者や、新興企業、一般企業、行政機関などのビジネスの強化と発展をサポートしています。同社は、世界第3位、中国第1位の規模を誇る公共クラウドサービスプロバイダです。現在、中国を拠点とするウェブサイトの半数近くが同社を利用しています。