SDL、未来の自律型コンテンツに備えたグローバルコンテンツ戦略の見直しをブランドに呼び掛け

- 未来のコンテンツサプライチェーンにおけるコンテンツの作成・翻訳・配信方法を最新レポートで説明 - SDLの調査によると、未来のコンテンツサプライチェーンの基盤は言語処理人工知能(AI)

Maidenhead, U.K.
2/19/2019 8:00:00 AM

コンテンツの作成、翻訳、管理、配信で世界をリードするSDL(LSE:SDL)は本日、現在のコンテンツ戦略の見直しをブランドに呼び掛けました。言語やデバイスの種類を問わず、世界中のオーディエンスに強く訴えかけるため、機械が主導して人間が最適化する自律型コンテンツサプライチェーンが主流になる未来のデジタル環境への対応を求めています。 

企業は、世界中のオーディエンスに対応するために必要な、数の増加と加速が止まらないコンテンツへの対応に苦戦しています。しかも、この状況は悪化すると見られています。93%が、今後2年間でさらに多くのコンテンツを制作することになると回答しているのです*。SDLの「コンテンツの未来像実現」レポートでは、こうした課題をテーマに、企業が自律型コンテンツサプライチェーンにどのように移行したら、世界中のオーディエンスにあらゆる種類のコンテンツを配信できるようになるのかについてインサイトを提供しています。 

SDLのCMOであるPeggy Chenは次のように述べます。「世界中の顧客を魅了するにはコンテンツが必要です。しかも大量に。そのコンテンツに欠かせないのは、さまざまなチャネル、デバイス、もちろん言語にも対応することです。競争力を維持したいと考えるブランドは、自律型のサプライチェーンを構築し、単純な手動プロセスを排除し、人間と機械を連携させて、よりパーソナライズされた体験を幅広く提供する必要があります」 

このレポートでは、コンテンツサプライチェーンの作成翻訳配信の各段階について戦略と技術面のインサイトを提供するとともに、未来のコンテンツサプライチェーンでは言語処理AIを活用し、コンテンツの理解、変革、さまざまな言語での作成に役立てるべきだと提案しています。SDLは、グローバルブランド上位100社のうち90社に採用され、25年以上にわたりコンテンツ管理ソリューションと翻訳ソリューションの分野でリーダーシップを取り、イノベーションに取り組んできました。この経験をベースに生まれたのが、本レポートです。

作成:コンテンツリポジトリと言語処理AIを連携させる

多くの組織が、コンテンツに量という観点から取り組み続け、コンテンツの生成に膨大な時間を費やしています。適切なチャネルに向けたメッセージの作成、視覚化、配信が困難なことから、コンテンツが個別に調整されることはほとんどありません。企業は、関連性がありパーソナライズされたメッセージを配信しようと努力しているものの、適切なコンテンツが適切なチャネルを通じて適切なオーディエンスをタイミングよく引き付けるよう願うしかないというケースがほとんどです。 

未来のコンテンツサプライチェーンでは、コンテンツの作成場所や保存場所に関係なく利用度の高いコンテンツが作成されます。また、ビジネス上の具体的な問題に特化した複数のAIが、突然挙がる顧客の質問に回答をつなげ、複雑なコンテンツの問題を解決します。言語処理AIがコンテンツを直ちに利用できるようにするため、コンテンツの検索や管理ではなく、コンテンツの価値の引き出しや創造に多くの時間を費やせるようになります。

翻訳:機械が翻訳プロセスを管理する

現在のところ、翻訳対象、担当翻訳者、翻訳方法を決めるのは人間です。同時にその他の多くの決定事項も人間が判断するため、翻訳プロセスの速度がかなり低下します。未来のサプライチェーンは、機械主導の翻訳アプローチを取り、言語処理AIを通じてこうした問題の多くを効率化します。コンテンツの影響度を分析し、人間が関わるべきかどうかを評価し、コンテンツ管理システムと翻訳管理システムの間で引き渡しを開始するのです。 

言語処理AIは、ニューラル機械翻訳(NMT)を使用してコンテンツを一括翻訳し、参考になる補足テキストを取得し、リンギストに連絡して翻訳キットを送信します。その後、人間のリンギストが一括翻訳された訳文を編集します。その編集内容からAIが学習するため、以降の機械翻訳の質が向上します。

配信:コンテンツは作成するのではなく合成する

デジタルエクスペリエンスを促進するのはコンテンツです。作成者は、組織の従業員でも顧客でも構いません。コンテンツは、AIを活性化させるデータでもあります。多くの場合、組織にはほとんど使用されていない貴重な内部データが山ほどあります。かつてないほど多くのコンテンツを作成していたとしても、個人が実際に利用できるコンテンツの量には限りがあります。ある時点で人間が読んだり、見たり、聞いたりできるコンテンツの量は、ある程度決まっているのです。そこで重要になってくるのが関連性です。 

未来の自律型コンテンツサプライチェーンは、大量のコンテンツを単に配信するのではなく、オンデマンドでコンテンツを合成します。合成されたコンテンツは、内部のコンテンツデータや顧客データと組み合わせて配信されます。言語処理AIによって、情報を求めている人間の目的を容易に特定し、人間と適切なコンテンツをつなぎ、これまで以上に大きな影響を与えることが可能になるのです。

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