コンテンツの作成と配信を変革するAIと機械学習

2018年に注目すべきディスラプティブな変革のトレンドを示す、SDLのコンテンツの5つの未来予測

Maidenhead, U.K.
12/20/2017 6:00:00 AM

グローバルコンテンツの作成、管理、翻訳、配信で世界をリードするSDLは本日、コンテンツのディスラプティブな変革について2018年に企業が注目すべきトレンドとして、コンテンツの5つの未来予測を発表しました。コンテンツがあらゆるカスタマージャーニーの中心となり、コンテンツの作成、翻訳、管理、配信の自動化で人工知能(AI)と機械学習(ML)が重要な役割を果たすことを考えると、企業におけるコンテンツの重要性は飛躍的に増すとSDLは予測しています。

コンテンツの作成と管理の自動化というとSF映画のように聞こえるかもしれませんが、2018年には、AIとMLの進化によってこれが可能になり、その他の画期的な技術の活用が現実となるでしょう。SDLのコンテンツの5つの未来予測レポートは、コンテンツのセキュアな作成・管理・翻訳およびグローバルユーザーへの配信のための、最も効果的なAIとMLの活用方法に焦点を当てています。コンテンツの5つの未来予測は以下のとおりです。

1.コンテンツの需要が多すぎて対応不能:コンテンツの自動作成
世界的に知られる物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、著書の『The Grand Design』(ホーキング、宇宙と人間を語る)の中で、「宇宙は無から自らを創造した」という説を唱えています。しかしコンテンツにも同じことが言えるでしょうか?今後のデジタルエクスペリエンスの強化に必要なコンテンツをすべて作成するとしたら、数千人のライターが休日なしの24時間体制で取り組まなければなりません。AIとMLが画期的な進化を遂げた2018年には、企業がビジネス全体で多種多様なリポジトリに保存している情報を使って、個々の顧客にカスタマイズされたエクスペリエンスを提供可能な細かく調整されたコンテンツを自動生成できるようになるでしょう。

2.コンテンツの量が多すぎて管理不能:コンテンツの自動管理
コンテンツ作成は機械学習の多々ある用途の1つにすぎません。自社コンテンツ全体の分類、コンテンツ管理システムでのより的確な検索を可能にするためのサマリー作成やタグ付け、メタデータの改良とSEOの最適化、社内の他のシステムでの既存コンテンツの自動検出など、さまざまな用途での機械学習の活用が始まるでしょう。これにより、過去に投資したコンテンツ作成作業の再利用と収益化を最大限にできるほか、デジタルエクスペリエンスの新たな分野を開拓できます。

3.ウォーターフォール型手法の限界:コンテンツのアジャイル化
コンテンツの作成と管理は今後AIによって加速し、そのまま機械で処理できる構造や形式を持ったコンテンツが求められるようになります。絶え間のないグローバルコンテンツ運用モデルが優勢になっており、従来のウォーターフォール型でのコンテンツの作成と配信は時代遅れとなるとSDLは見ています。2018年にはこのグローバルモデルを採用する企業が増えると予測され、グローバルコンテンツチームやローカリゼーションチームが制作ツールや機械翻訳などのAIおよびML機能を使って、変化の速い社会に対応しながら魅力的なコンテンツを大量に作成・配信するようになるでしょう。

4.営業担当者に相談せずに購入を決めてしまう顧客:コンテンツは最強の営業力
企業の営業活動ではすでに、単なる販売からコンテンツ制作に重心が移りつつあります。理由は、営業担当者が見込み客との対話に実際に費やせる時間が1日の3分の1であるのに対し、コンテンツの情報発信には絶え間がないからです。営業チームのリーダーにとって、コンテンツの作成、翻訳、配信は、営業チームのインセンティブやトレーニングと同等の重要性を持つようになるでしょう。また営業用コンテンツのタイプが急速に広がって、従来のマーケティング素材の範疇を超え、詳細な製品情報や現在はほぼ未対応の情報ソースの領域へと入っていくことも予想されます。このトレンドはSDLの独自調査でも裏付けされており、世界中の顧客の半数以上(53%)が購入前にマニュアル、FAQ、テクニカルコンテンツを閲覧して製品を詳しく調べていることがわかっています。

5.コンテンツは最大のセキュリティリスク:コンテンツのセキュリティが重要
EUの一般データ保護規則(GDPR)などの今後の規制により、企業には顧客情報の完全な管理が求められます。2018年5月以降は、情報の透明性、完全な監査証跡、完全なデータ保管を確保しなければなりません。しかし欧州以外の企業はこれに対応しておらず、一部の大手ブランドはすぐにでも利益の最大4%の制裁金の対象になると予測されます。2018年には、膨大なデータの管理とセキュリティ確保のために、自社のコンテンツサプライチェーンの翻訳、解析、自動化にオンプレミスのMLテクノロジーを活用することが注目されるでしょう。

「コンテンツの自動作成、自動管理、容易なグローバル展開と言っても想像の世界のように聞こえるかもしれません」と、SDLのCMOであるPeggy Chenは言います。「しかし2018年はコンテンツとマーケティングのルールが変わり、新たに登場したAIや機械学習テクノロジーがその劇的な変化の推進力となります。先見の明のある企業は、今後数年を勝ち抜くためにはこの未来予測に備える必要があることをわかっています」

SDLのコンテンツの5つの未来予測は、機械学習、翻訳、コンテンツ管理テクノロジーに関する15年に及ぶ研究開発と、45を超える特許ならびに同業者による審査を受けた200以上の論文に基づいており、MLとAIの活用によって2018年のコンテンツの作成と配信を変革する観点において他では得られないインサイトを提供します。

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