米国マサチューセッツ州ウェイクフィールド、英国メイデンヘッド – 2017年6月12日 – SDLは本日、規制の厳しい業界向けのセキュアな機械翻訳(MT)プラットフォームであるSDL Enterprise Translation Server(SDL ETS)7.4にニューラル機械翻訳(NMT)テクノロジーを搭載したことを発表しました。
SDL ETSは、厳しい規制への対応が必要な企業向けに設計されており、オンプレミスまたはプライベートクラウド環境に導入し、MT関連データを完全に制御することが可能です。データは企業ネットワークの外に出ることがなく、適切な権限を持つユーザーのみがコンテンツにアクセスできます。このテクノロジーはすでに、最も規制の厳しい政府機関で15年間にわたって使用されています。
「ニューラルMT(NMT)の導入により、MTは大幅に向上するでしょう。また、現在のソリューションでは対応できず、コンテンツが未翻訳のまま残ってしまう領域にもMTの機能を拡張できることが期待されます。CSA Researchでは、NMTが企業の多言語コンテンツ戦略においてますます大きな役割を担うだろうと予測しています」と、CSA ResearchのSenior Analyst、Arle Lommel氏は述べています。
SDL ETSは、ライフサイエンスや金融サービスから、小売、エンジニアリング、法律までの18を超える業界向けにカスタマイズできます。さらに、特定の企業の用語集、スタイル、ブランディングガイドラインを学習するようにトレーニングすることも可能です。SDLのニューラルMTでは、機械翻訳で直面する複雑な課題を克服するための強力な枠組みが用意されています。また、1文に含まれる関連用語ではなく、テキストの意味を学習する深層学習アーキテクチャを使用します。
SDLのBusiness and Corporate Development部門EVPであるThomas Labartheは、「SDLはグローバル企業に明確に焦点を絞り、セキュアで拡張性の高いMTソリューションの提供に積極的に取り組んでいます。機械学習分野での15年以上にわたる経験と言語の最適化に関する専門性を活かし、SDLは大手企業がコンテンツの量と翻訳の課題を解決できるよう、最適な立場から支援します」と語っています。
SDLのMTテクノロジーはすでにMicrosoft Officeをサポートしており、シンプルで使いやすいアドインを使用して、WordやPowerPointのテキストを自動で翻訳することができます。SDLのMTテクノロジーのさまざまなAPIや統合機能は、翻訳会社(LSP)、企業、政府組織にも提供されています。SDLのMTテクノロジーは、複雑なグローバルコンテンツのワークフローや、サードパーティのアプリケーションにも、SDLの標準統合機能を使用して容易に組み込むことができます。
機械学習分野における15年間の研究開発を通じ、SDLは月間数十億ワードの翻訳を処理し、技術革新と体験の両方で業界をリードし続けています。SDLがMTを初めて製品化したのは2005年で、ニューラルMT研究チームは45を超える特許と200の科学論文で評価を受けています。
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