SDL(LSE:SDL)は本日、SDL Accessibility Solutionのリリースを発表しました。これは、企業のコンテンツやデジタルエクスペリエンスを、誰もがアクセスでき、世界的にコンプライアンスを維持できるものにするためのソリューションです。
世界人口の15%近くが、視覚、聴覚、運動能力、認識能力に障害を負っています。企業は、デジタルや印刷物を含めたすべての自社コンテンツを使いやすく、わかりやすくし、ユニバーサルアクセシビリティに関わる法規制に準拠する必要があります。このためには、複数ページあるコンテンツを手動で作成して調整し、確認しなければなりません。しかもコンテンツの多くは、PDF、ビデオ、ドキュメントに組み込まれています。規制の厳しい業界では、そのコンテンツの量、スケジュール、機密性から、対応がさらに困難なうえ、厳格な法規制要件がその状況に拍車をかけています。
SDL Accessibility Solutionは、このような課題に取り組むためのコンサルティング、導入、テクノロジーを組み合わせた包括的なソリューションです。顧客体験の向上とともに、企業のコンプライアンスリスクを軽減するため、誰もがアクセスできるコンテンツの実現に向けた評価や改善、コンテンツの配信をサポートします。
このソリューションにより、企業のコンテンツが英国標準8878、欧州アクセシビリティ法、米国リハビリテーション法の第508条と504条、AODA、WCAG(ウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン)2.0、PDF UAなどの国際的なアクセシビリティガイドラインに準拠できるようになります。
SDLのSVPであるChristophe Djaouaniは次のように語ります。「実店舗やオフィスと同様に、企業は自社のオンライン製品、サービス、デジタルエクスペリエンスをバリアフリーにする必要があります。しかし、企業はすでに大量のコンテンツを抱えており、ユニバーサルアクセシビリティのための戦略的なアプローチにまで手が届かないのが現状です。あらゆるオーディエンスにアピールできるようにするということは、どの企業にとっても企業責任であるだけでなく、優れたビジネス戦略でもあります。コンテンツ戦略にアクセシビリティを組み込めば、カスタマージャーニーを改善でき、顧客体験や企業収益にプラスの影響を与えます」
コンプライアンスは企業リスクの軽減に重要ですが、先進的な組織ではコンプライアンス違反がブランドイメージに与える影響も念頭に置いています。この影響はすぐに数量化できるものではありませんが、罰金や罰則よりも深刻になる可能性が高いのです。さらに、企業は高齢化も考慮する必要があります。高齢化が進むと、アクセスに困難を感じる人が増加し、言語や能力に左右されずいつでも、どこでも、どのような状況でも自由にコンテンツにアクセスできるという新たなトレンドや顧客の期待が生まれるのです。
SDL Accessibility Solutionでは、テクノロジーを評価、戦略、サービスと組み合わせ、ウェブコンテンツ管理とパブリケーションのためのSDL Tridion Sitesの機能を有効利用し、このような問題を解決します。SDL Tridion Sitesは、多言語翻訳向けのSDL Translation Management System(TMS)や、複雑で発行量の多い用途に適した自動XMLパブリッシングエンジンであるSDL XPPと連携します。この組み合わせにより、組織全体のコンテンツが、顧客の言語や能力を問わず利用できるものになり、顧客が選択したあらゆるチャネルに配信されます。