SDL(LSE:SDL)は本日、最新バージョンのSDL Tridion DXを発表しました。このバージョンは、デジタル変革の基盤になると同時に、企業によるコンテンツのライフサイクル全体の管理方法を劇的に変化させ、連続したデジタルエクスペリエンスに対応します。また、SDL Tridion Sites 9のリリースについても発表しました。これは、SDL Tridion DXに内蔵されたウェブコンテンツ管理システムであり、デジタルジャーニーの強化を目的に設計されています。
コンテンツは、販売前から販売後までのカスタマージャーニーのさまざな段階において体験を促進します。SDL Tridion DXは、SDL Tridion Sites、SDL Tridion Docs、SDLの翻訳テクノロジー、Hai(SDLの言語処理AI)の長所を組み合わせ、コンテンツで強化された統合デジタルエクスペリエンスを1つのプラットフォームで実現します。これにより、マーケティングチームが1つのソリューションで、詳細な製品コンテンツを使用したマーケティング主導型体験をすべてのタッチポイントに提供できるようになり、顧客は連続性を備え充実したデジタルエクスペリエンスを状況やチャネルを問わず自分の言語で利用できます。
Chief Product OfficerのJim Saundersは次のように語ります。「今日のコンテンツの作成、翻訳、配信は、マーケティング、営業、カスタマーサポート、サービス、配送、経営、製品開発の各部門が独自に行うのが一般的です。この組織的な分断が、外部には体験の不統一や途切れとして表れます。しかし、顧客は分断された情報を利用しようとしません。魅力的なマーケティングコンテンツや詳細な商品情報など、すべての情報に簡単にアクセスできることを求めているのです。SDL Tridion DXは、部門間の橋渡しとなります。融合したオムニコンテンツを1つのプラットフォームからカスタマージャーニー全体に配信できるようにし、ローカライズとパーソナライズを行った関連性が高く連続する包括的な体験を促進します」
SDL Tridion DXでは、フロントエンド体験に一般的に見られる分断化をSDL Dynamic Experience Deliveryで解決します。組織の分断やテクノロジーの分断を生む複数のバックエンドコンテンツリポジトリやビジネスシステムを連結して、コンテンツの構築を一元管理して、一貫性と関連性のあるパーソナライズしたコンテンツをすべての顧客に提供できるようにします。また、コンテンツの徹底的な再利用がコスト削減や市場投入期間の短縮につながるうえ、最新のマイクロサービスベースのアプローチにより、あらゆるデジタルタッチポイントを対象にしたヘッドレス型のオムニコンテンツ配信が可能になり、さまざざな環境の既存のシステムとの相互運用も実現します。さらに、SDLの最先端言語処理AIであるHaiの統合により、ユーザーがさらに高度な分析機能、コンテンツアシスタンス機能、タクソノミー機能を利用できます。
新バージョンのSDL Tridion DXのベースとなるのは、次のシステムです。
SDL Tridion Sites 9:現在リリースされている最新バージョンのウェブコンテンツ管理システム(CMS)です。柔軟なコンテンツ配信による機敏なマーケティングプロセスをサポートしており、世界中の顧客にアピールしやすくなります。これにより企業は、デジタル世界全体で各地域のニュアンスを組み込んでパーソナライズしたコンテンツを提供し、ブランドに一貫性を持たせることができます。最新バージョンは、次を実現するため、スピードと効率性の向上を目的に設計されています。
- 顧客体験の向上 – 1つのページでコンテンツを容易に組み合わせられるようにする
- 操作の向上 – CMS内でコンテンツを容易に編集できるようにする
- テクノロジーの向上 – さまざまなウェブサイトへの迅速なコンテンツ展開とサイズの拡大縮小を容易にする
SDL Tridion Docs 13:コンポーネントコンテンツ管理システム(CCMS)であるSDL Tridion Docsは、DITAベースの構造化コンテンツの作成、翻訳、配信を一元化し、正確でアクセスしやすい情報をさまざまな言語や形式で提供します。また、製品情報、アフターサービスのコンテンツ、セルフサービスのサポート情報を管理すると同時に、ユーザーがマーケテイングコンテンツと製品コンテンツを組み合わせ、外部の顧客、フィールドサービス、顧客対応担当の従業員を支援することもできます。
現在リリースされている最新バージョンのSDL Tridion Docsは、最新のDITA 1.3規格をサポートしています。すでに幅広い業界で採用されており、2019年には構造化コンテンツの最新ユースケースや、金融サービス、ライフサイエンスなどの業界をサポートする新機能を備えた次期バージョンを一般にリリースする予定です。いずれの機能も、業界に関係なくあらゆる企業をサポートし、連続性のある顧客体験をすべてのデバイスやチャネルに提供できるようにします。