インターネットやテクノロジーの標準言語が英語になっている状況に、全世界の消費者の半数近くが不満

消費者の10人中9人が、自国のアイデンティティ、文化、言語への理解と尊重をブランドに求めています 

Chalfont Saint Peter、英国
1/31/2023 10:00:00 AM
RWSの新しいレポートから、全世界の消費者の半数近く(44%)がインターネットやテクノロジーの標準言語が英語になっている状況に不満を感じていることがわかりました。
 
テクノロジーを駆使した言語サービス、コンテンツサービス、知的財産サービスのリーディングプロバイダであるRWSは、世界13か国6,500人の消費者にアンケート調査を実施し、自国のアイデンティティを尊重するブランドに対する感情と信頼を明らかにしました。
 
この調査によると、消費者の10人中9人(88%)が、自国のアイデンティティ、文化、言語に対してブランドは理解と尊重を示すべきと強く感じています。その一方で、自国の文化的なニーズや優先事項をブランドが理解していると感じているのは、わずか23%しかいませんでした。 
 
テクノロジーが文化のグローバルな統合を促している現在ですが、消費者は地域文化とのつながりを保ち、自国のアイデンティティを強調したいと考えていることが、RWSの調査からわかります。
 
自国のアイデンティティに関しては、71%の人が自国の歴史、文化、言語に大きな誇りを持っていると回答しています。 
 
この割合が最も高いのはインド人で94%、続いてケニア人の91%、ナイジェリア人の90%、ガーナ人の90%となり、英国人(75%)や米国人(73%)もかなり高く、自国のアイデンティティに誇りを持っていることがわかります。さらに、この調査では、若い世代が率先して自分たちの伝統を称えていることがわかります。18歳~34歳の消費者うち、自国のアイデンティティと文化に大きな誇りを持っているのはほぼ半数に達します(49%)。 
 
消費者がブランドに抱く信頼は、国・地域の文化に対するブランドの認識や理解に左右されます。しかし、ブランドが地域への理解と尊重を実際に示していると感じている消費者は、日本ではわずか6%、韓国では7%、フランスでは12%、ドイツでは15%、英国では17%しかいません。ところが興味深いことに、インドではこの割合が半数(56%)を超えるのです。 
 
RWSのChief Language OfficerであるMaria Schnellは、この調査結果について次のようにコメントしています。「グローバル化は国境をあいまいにし、境界のない国際市場を作り出しています。その鍵となっている要因は技術革新であり、理論的にはグローバルコミュニティの発展を促進しています。しかし、RWSの『グローバル理解の実現』調査が示すように、この状況は文化的な均質化に寄与し、それを標準言語の英語が主導しているように見えます」
 
「当社の調査結果は、人のアイデンティティ形成において地域の文化、コミュニティ、言語が重要であることを示しています。多くの消費者は、国際的なブランドは一般的なアプローチを取り、消費者の重視する文化的ニュアンスを認識していないと感じているのです」 
 
「ブランドは、さまざまなオーディエンスとの関わりにおいて文化と背景を尊重する必要があります。このように尊重する姿勢は、地域コミュニティの扉を開け、文化交流や意見交換の機会を生み、最終的にはグローバル規模でありながら文化的に多様な消費者コミュニティの発展に貢献することになります。結局のところ、個々の違いが個人を特徴付けているのです」  
 
世界をつなぐコンテンツを作成する方法について詳しくは、 
RWSのレポート『UNLOCKED 2023 - 「グローバル理解の実現」の達成』をご覧ください。

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