グローバルコンテンツの作成のリーダー企業であるSDLは本日、SDL Trados GroupShare 2017の大型アップデートを発表しました。このアップデートでは、プロジェクトマネージャーと世界中の翻訳チームの間の管理と共同作業を促進するパワフルなウェブベース機能が強化されています。さらに、同時編集機能によるSDLの直感的なオンラインエディタが追加され、upLIFT機能も強化されています。
コンテンツの爆発的な増加により、企業、翻訳者、翻訳会社(LSP)は、翻訳品質を高いレベルで維持するという大きなプレッシャーにさらされています。そうしたプレッシャーが軽減される見通しはありません。最近の調査によると、10社中9社が、品質の維持について、現在そして今後5年間の最重要課題であると考えています。
これに加え、短納期と要求の高度化も課題に加わり、高い翻訳品質を維持することは難しさを増しています。SDL Trados GroupShare 2017は、こうした課題を解決します。ローカリゼーションチーム、プロジェクトマネージャー、翻訳者の管理に伴うさまざまな手動プロセスを自動化し、共同作業に必要となる俊敏なオンラインツールへのアクセスを可能にして、トップクラスの業界規格を提供します。
最新リリースで強化された主な機能には、次のようなものがあります。
- オンラインエディタ - ユーザー体験を重視したブラウザベースの翻訳およびレビューツールにより、複数のユーザーが同一ファイルで同時に作業できます。翻訳者とレビュアーはSDL Trados Studioを開かずにプロジェクトの作業を行うことができます。多数のユーザーによるファイル作業が可能なためプロセスが迅速化され、短納期のプロジェクトに最適です。また、リアルタイムの同時編集機能だけでなくMicrosoft Officeとの互換性も備えており、変更履歴やコメントなどの便利な機能も利用できます。さらに、人気のあった縦表示のエディタが復活し、横と縦のレイアウトを切り替えることもできます。
- 同時編集機能 - 編集とレビュープロセスに携わる複数のメンバーが、オンラインエディタを使用して同一ドキュメントで作業を実行できます。納期が厳しい場合、翻訳者が作業中のファイルでもレビュアーはレビューを開始できます。翻訳サプライチェーン全体を通じて、レビューと共同作業を俊敏かつ柔軟に実施できます。
- upLIFTテクノロジー - 翻訳者は、SDL Trados Studioに導入済みのupLIFT Fragment RecallおよびupLIFT Fuzzy Repairテクノロジーを利用して、翻訳メモリをより有効に活用できます。この機能は、原文テキストを分析し、過去に翻訳された断片的な訳文(または完全な訳文)を翻訳者に提案して、翻訳プロセスの時間と労力を大幅に節約します。
SDLのTranslation Productivity部門EVPであるMassimo Ghislandiは次のように述べています。「企業と翻訳会社(LSP)は、高品質のコンテンツを大規模に提供できるよう、日々努力を重ねています。さらに、厳しい納期やコスト削減にも直面しています。翻訳プロジェクト管理と資産の共有は、こうした課題に対応するうえで不可欠になっています。最新リリースはこうした課題に対応し、翻訳チームにパワフルで俊敏性の高いウェブベースのプラットフォームを提供するため、このような柔軟性の増す作業方法にも対応することができます」
また、プロジェクトマネージャーはインタラクティブなオンラインダッシュボードですべてのプロジェクトのステータスを瞬時に確認でき、すべての管理タスクにアクセスして、インターフェイスからチームメンバーの役割と権限をすばやく設定することもできます。わずか数分で、翻訳者がどこにいてもプロジェクト作業を安全に開始できるようになります。