コンテンツの5つの未来予測(#5FutureStates)が現実に:SDLの2018年の予測が実現

SDLの調査から、顧客が連続するデジタルエクスペリエンスを期待していることが明らかに: グローバルブランドはコンテンツサプライチェーン全体に最新のプロセスおよび自動化の技術革新を取り入れることで対応可能

Maidenhead, UK
12/20/2018 9:00:00 AM

SDL(LSE:SDL)は本日、同社のコンテンツの5つの未来予測(#5FutureStates)が現実になったことを明らかにしました。これは、SDLがこの1年間に一連の技術革新を成し遂げ、人工知能(AI)と機械学習機能(ML)に基づくソリューションの提供を開始した結果です。これらの新技術はコンテンツサプライチェーン全体に導入され、グローバルコンテンツ運用モデル(GCOM)へと進化するために手動型から自律型へと移行するグローバルブランドをサポートするだけでなく、連続する顧客体験の実現につながる説得力のあるコンテンツ制作も可能にします。 

SDLのCMOであるPeggy Chenは次のように語ります。「2018年の初めに、SDLはコンテンツの5つの未来予測を発表しました。これは、コンテンツの自動作成、自動管理、セキュリティの重要性、アジャイル化、最強の営業力という魅力的な予測について概念をまとめたもので、このいくつかはすでに実現しています。SDLの予測が他社よりも正確なのは、コンテンツの作成、翻訳、配信の分野でリードすることよりも、顧客ニーズへの対応を確固たる目的としているためです。その結果、わずか1年前には単なるアイデアにすぎなかった概念が現実になっています。投資が必要な部分を明らかにするために、SDLは今後の調査に関するインサイトも提供しています。そこには、シームレスな体験に対する顧客の期待の高まりが現れています。ここでは、SDLの予測と調査をご紹介します」 

1.コンテンツの自動作成:コンテンツはデジタルな世界を動かし、製品の調査から購入、使用、継続的なサポートまで、カスタマージャーニーのあらゆる段階を促進します。また、年中いつでも利用できる必要もあります。SDLの委託で実施された調査によると、顧客の82%が、必要に応じていつでも利用できるコンテンツをブランドに求めています。これが不十分な場合には、3割(27%)がそのブランドからの購入をやめてしまいます。ところがほとんどの企業にとっては、コンテンツの需要に対応し、コンテンツを制作、翻訳、配信するための優れた方法を見つけることが最大の課題となっています。SDLがAIの躍進を予測したのは、世界中のより多くのオーディエンスから共感を得られるコンテンツをブランドが作成できるようになれば、既存のコンテンツを最大限に活用できる可能性があると考えたためです。 

SDLがリリースした製品:SDLの最先端言語処理AIであるHaiを搭載したSDL Content Assistantをリリースしました。これが、人材や高度なプロセスとともに、派生的なコンテンツ制作プロセスの自動化、加速、強化を促します。SDL Content Assistantは、原文ドキュメントからテーマ、パターン、主要アイデアを迅速に割り出し、重要なトピックを抽出するツールです。重要な発言、事実、図などの重要なコンテンツ要素を自動的に特定し、コンテンツの概要を提供するもので、ブログやソーシャル投稿に使用できます。 

2.コンテンツのアジャイル化:消費者の需要に対応し続けるには、適切な形式のコンテンツを24時間体制で制作する必要があります。SDLの調査によれば、オンラインで製品やサービスの仕様を確認する消費者は57%、製品やサービスのドキュメント(PDFや紙媒体のマニュアル)を確認する消費者は39%に達しています。企業がこの需要に対応するには、コンテンツの制作、翻訳、配信の間の引き渡しを円滑化し、効率的かつスピーディなGCOMを構築する必要があります。 

SDLがリリースした製品:作業のスピードアップを図る新たな方法と、コンテンツのコンポーネント化、翻訳機能の自動化と統合、言語処理AIを組み合わせることで、コンテンツの制作、翻訳、配信をこれまでになくスピーディに進められます。例えば、SDLが最近リリースしたエンドツーエンドのローカリゼーションプラットフォームSDL Language Cloudは、従来のコンテンツ管理方法を変革し、敏捷性を大きく向上させるもので、ユーザーにプロセスの見直しと自動化を促します。 

3.コンテンツの自動管理:誰もがコンテンツを利用していますが、その一方で、あまりにも数が多いと使用しきれず、管理もしきれない状態になります。SDLの調査で、ブランドから提供される最高のデジタルエクスペリエンスはどのようなものか質問したところ、回答者からは、使いやすいウェブサイト検索、あらかじめ絞り込まれたコンテンツ、論理的な分類、明確かつ正確な製品情報という特長が挙がりました。その一方で、製品説明が不十分なので購入を途中で放棄したことがあると66%が回答しています。AIは、コンテンツの構成、分類、タグ付けに役立ち、高度に組織化され、ブランド全体で検索可能なコンテンツが実現します。 

SDLがリリースした製品:新しいSDL Tridion DXは、SDL Tridion SitesとSDL Tridion Docsの機能を組み合わせたものです。これにより、企業はさまざまな種類のマーケティングコンテンツと製品コンテンツで共有タクソノミーを使用でき、より的確な検索結果、ターゲットを絞ったコンテンツ、業界基準や用語ベースとの一貫性の確保、より優れたレポートの作成も実現できます。SDLの最先端言語処理AIであるHaiも、タクソノミーとタグ付けに役立ちます。これらすべての機能により、企業は自社コンテンツを社内外の両方でより的確に管理できるようになります。 

4.  コンテンツのセキュリティが重要:2018年にHarris Pollが実施したオンライン調査によると、6,000万人近くのアメリカ人が個人情報の盗難に遭っています(The Harris Poll、2018年)。このことから、企業は翻訳プロセスを保護し、未承認ユーザーによるコピーや送信、使用を通じた機密情報の公開を確実に防ぐ必要があります。AIによって、コンテンツに適切なカテゴリを割り当てることができます。これにより、規制コンプライアンスが確保され、安全でないプロセスで個人データが使用されなくなります。 

SDLがリリースした製品:SDLは、自社のニューラル機械翻訳(NMT)プラットフォーム用にセキュリティで保護された導入環境を発表し、エッジクラウドを採用しました。エッジクラウドとは、オンプレミス型のソリューションとシームレスに統合し、安全なクラウドを柔軟に利用できるようにする機能です。さらに、SDL Secure Translation Supply Chainとコンテンツ管理テクノロジーもセキュリティを重視して設計されています。データ漏洩を懸念する組織は、翻訳プロセス全体でデータがロックされていることを実感し、安心して作業できるようになります。 

5.コンテンツは最強の営業力:オンラインでは、すべての販売がコンテンツ次第です。売上がアップすると、需要が増加し、コンテンツがますます複雑になります。SDLの調査によると、今日では70%以上の消費者がオンライン上のコンテンツで不便を感じたことがあると回答しています。例えば、言語の壁、カスタマイズが不十分、適切なコンテンツが見つからないといった点です。ブランドは、影響力のある魅力的なコンテンツをカスタマージャーニー全体で提供し続ける必要があります。 

SDLがリリースした製品:SDLは、消費者に繰り返し発生している問題について調査し、コンテンツの増加に容易に対応できるようにするとともに、コンテンツの制作、翻訳、配信を拡張することで顧客体験も促進しようと取り組んでいます。SDLが構築した各国の言語リソースネットワークに、言語処理AIや機械翻訳などのコンテンツ・翻訳テクノロジーを組み合わせることで、コンテンツを1つ制作してから訳文言語の数だけ翻訳済みコンテンツを作成でき、ブランドイメージやメッセージの関連性を損なう恐れはありません。この一連の作業を容易にするのがSDL Tridion DX、すべてのチャンネルでコンテンツをアクセス可能にするSDL Accessibility Solution、SDL Multilingual Website Solutionです。この環境が整うと、組織は自動翻訳されたウェブページを確認し、より巧妙な人の手による翻訳で対応すべきコンテンツを判断できます。その上、従業員を増員せずにすべての処理を行えます。 

Chenは次のようにまとめます。「SDLが目指しているのは、お客様のために、機械が主導して人間が最適化するGCOMソリューションの実現モデルを構築し、コンテンツ運用モデルを手動から自動に切り替えることです。2018年の予測では、この構想を示し、コンテンツの5つの未来予測を現実にする新たなソリューションの下地を作りました。2019年は、お客様が優れたカスタマージャーニーを構築できるように、コンテンツの未来を予測してさらなる進化を遂げます。ご注目ください!」

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