SDL(LSE:SDL)は本日、PFUテクニカルコミュニケーションズ株式会社との提携を発表しました。コンテンツサプライチェーン全体を対象とした複数言語でのテクニカルドキュメントの制作、管理、配信で課題を抱えているブランドをサポートするため、ソリューションを開発することを目的としています。
日本に拠点を置くPFUテクニカルコミュニケーションズは、最新のテクニカル制作テクノロジーを使用してコンテンツの制作から翻訳にいたるトータルサポートサービスを提供しているマニュアル制作会社です。同社は、Darwin Information Typing Architecture(DITA)に基づき、顧客にとって理解しやすく、読みやすく、製品を調査しやすいユーザーマニュアルやドキュメントをグローバルブランド向けに作成しています。DITAは、さまざまな言語や形式のテクニカルコンテンツの構造、開発、管理、パブリッシングに関するオープンなXMLベース規格です。
PFUテクニカルコミュニケーションズの高度なDITAテクノロジーおよびXMLテクノロジーとSDL Tridion Docsを組み合わせたDITAベースの構造化コンテンツ管理ソリューションは、詳細な製品コンテンツやテクニカルドキュメントの制作、管理、広範囲への配信で生じる複雑さを解消します。具体的には、制作者にコンテンツ制作のための構造化されたコンポーネントベースのアプローチを提供し、わずかな作業で1つまたは多くのコンテンツを調整し、複数のタッチポイントに配信できるようにします。このような作業は、ツールを使わずに各コンテンツを手作業で更新していては、容易にこなすことができません。
PFUテクニカルコミュニケーションズのCorporate Vice Presidentである吉田 弘幸氏は次のように語ります。「当社は長年にわたり、DITAに基づくXMLベースのライティングサービス、コンサルティングサービス、情報アーキテクチャを世界のトップブランドに提供しています。当社では、プロジェクトマネージャー、ライター、翻訳者、編集者で構成された専門チームが、テクニカルドキュメントの制作計画、ライティング、翻訳などのサービスをまとめて提供しています。また、お客様がコンテンツサプライチェーンからより多くの価値を引き出せるようにするため、革新的な方法を常に模索しています。SDLとの提携は、このビジョンを後押しするものです。ビジネスのグローバル展開を目指すお客様に、さらなる価値を提供していきたいと思います」
SDL Tridion DXの一部であるSDL Tridion Docsは、DITAベースの構造化コンテンツ管理ソリューションとして、コンテンツ制作者や専門知識を持つエキスパートによるコンテンツの制作、編集、レビューを容易にします。このテクノロジーは、SDL Translation Managementとも統合されており、企業は、ボタンをクリックするだけでテクニカルコンテンツを翻訳でき、翻訳対象のパブリケーションステータスを追跡したり、テクニカルコンテンツのさまざまな形式へのパブリッシングを自動化したりできるため、翻訳済みバージョンのデスクトップパブリッシングが不要になります。
SDLのChief Revenue OfficerであるThomas Labartheは次のように述べます。「テクニカルドキュメントやサポートドキュメントは、顧客体験で重要な役割を果たします。顧客が製品情報や明確な手順を簡単に見つけることができれば、全体的な顧客体験が向上し、ブランドとの関係が深まります。この課題に取り組むために、当社はPFUテクニカルコミュニケーションズとの提携を通じ、あらゆる種類のテクニカルコンテンツをグローバル配信するブランドをサポートしていきます」
PFUテクニカルコミュニケーションズ
PFUテクニカルコミュニケーションズは、製品マニュアルの制作および翻訳における専門知識を生かし、ユーザーにわかりやすいマニュアルを提供しています。XMLやDITAなどの高度なテクノロジーを利用することで、単一ソースで複数のメディアに対応し、品質を向上させながら、従来の手法よりも低コストでマニュアルを制作しています。詳しくは、次のウェブサイトをご覧ください:http://www.pfu.fujitsu.com/pte/